水泳の大会は子どもの成長がわかる貴重な機会です。
しかし、いざ大会に出場するとなると、どの種目に出ればいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
「初めての大会でどの種目に出れば良いか分からない」と困ってしまう場合もありますよね。
最初の頃は何に出ればいいかよくわからなかった。
本記事では子供のレベルや目標に合わせて、最適な出場種目を選ぶためのヒントを、保護者の皆様に紹介します。
・出場種目を計画的に選び好タイムが出ると子供に喜ばれる
・出場する種目の意図がわかると、計画的に準備ができる
・子供の得意なところがわかり子供のモチベーションが上がる
「考えているね!」と言われる種目選びをマスターしていきましょう。
なぜ出場種目の選び方が大切なのか?
出場種目の選び方は、お子様の大会へのモチベーションに大きく影響します。
出場する理由がわかると、本番に向けて練習を頑張れる
種目選びが大事な理由
- 自分にとって達成可能な目標設定がやる気につながる
- 興味ある種目を選ぶことで、練習意欲が高まる
- 種目選びに納得できると、苦手種目でも前向きに取り組める
本人が目的を理解し出場することが大事です。
どうやって選べば良いのか最初の頃はわかりずらい
出場種目を選ぶ際の5つのポイント
前提となるのが、子供が出たい種目に出ることです。
子供の気持ちが乗らないのに、親が勝手に決めてしまうのは本末転倒。
その上で、選んだ種目についてアドバイスをする観点から5つのポイントを紹介します。
種目選びの5つのポイント
- 勝てる種目を選ぶ
- 勝てる距離を選ぶ
- 新たな種目に挑戦する
- メイン種目をどこに置くか考える
- 出場種目の間隔を考える
一緒に出場種目を選ぶのが楽しい
ポイント1 勝てる種目を選ぶ
まずは自分の強さを発揮できる種目を選びましょう。
選ぶ基準 | 内容 |
---|---|
得意な種目 | 最も得意な種目を選ぶことで、自信を持ってレースに臨めます。 一番大事なのは本人が出たい種目に出ることです。 |
ベストタイムを狙える種目 | 自身のベストタイムを更新できる種目です。 ベスト更新の良いところは、他人と比べる必要がないこと。 我が家の方針は、「ベスト更新できれば大成功」です。 |
切りたいタイムがある種目 | 出たい大会の参加標準記録を狙う場合です。 次のレベルの大会に向け目標が明確だと出場する理由が明確になります。 |
表彰台を狙える種目 | 表彰台や入賞を狙える種目を選びます。 表彰されると子どものモチベーションは急上昇します。 この種目だけは負けないという種目があれば優先的に出場すると良いでしょう。 |
我が家の場合、基本的には出たい大会の参加標準記録を狙って参加しています。
例えば、50m自由形の場合、標準記録が39秒で、自己ベストが40秒の時は、毎回自由形には出るようにしていました。
その甲斐あって、無事標準記録を突破できました。
一方、3位に入賞するとメダルがもらえる大会(小学生にとって貴重な機会)は、一番得意な種目に出るようにしていました。
金メダルをもらった時が一番嬉かった♪
ポイント2 勝てる距離を選ぶ
出場する種目の距離も重要です。
「50m種目」と「200m種目」では全く別の競技と言っても過言ではありません。
・50m種目:ダッシュ種目。
・200m種目:持久力種目。レースの駆け引きが必要。
ジュニア選手の場合、長くて200mの中距離まで出場することが多く、400m以上に出場することは少ないです。
選ぶ基準 | 内容 |
---|---|
50m | 最短距離の種目であり、爆発的なスタートとスピードが求められる。 飛び込み後の潜水、浮き上がり、タッチ技術が勝敗を分ける。 短い時間内に最大限のパワーを発揮する練習が必要。 |
100m | 短距離と中距離の中間的な種目。 持久力も少し求められるが、爆発力も必要。 テクニックと体力のバランスが求められる。 |
200m | 中距離種目。 レースペース配分が重要で、前半から飛ばしすぎると後半に失速してしまう。 持久力とペース配分能力が高い選手が有利。 |
小学2〜3年生の頃は100mに出場する選手が少ないので、試しに出場したら意外と勝てた。
後半の追い上げが得意なタイプは100m〜200mで力を発揮しますよ
ポイント3 新たな種目に挑戦する
出場したことのない種目・距離、前回出場してからしばらく時間が経過している種目に出場するのも新たな挑戦となります。
選ぶ基準 | 内容 |
---|---|
公式記録が半年以上前の種目 | 出場したことがあるのが1年以上前の場合、久々に出ると意外と良い記録が出たりします。 |
出たことのない種目 | 苦手意識で出たことがない種目でも、出場してみると意外とタイムが出ることがあります。 練習では4泳法をバランスよく泳ぐことが多いので、知らない間に泳ぎが強化されていることがあります。 |
出たことのない距離 | 短距離で勝てない場合は距離を伸ばすのもありです。 意外と長距離が向いていたということもありますよ。 |
苦手だと思っていた平泳ぎに出たら良いタイムが出て、大会に出るのが好きになった
4泳法をバランスよく練習していると、いつの間にか好タイムが出るようになることがあります。
意外と標準記録を切れるレベルまで伸びていることもありますよ。
もっと早く出ておけば良かったと思うこともありました
ポイント4 メイン種目を置く位置を考える
標準記録突破を狙いたいメイン種目に一番体力を使いたいところ。
子供の持久力がどれくらいあるかにより、レース構成が変わります。
持久力が心配な場合
一本目のレースにメイン種目を置くと良い
1本集中で全て出し切る
選手コース初期の頃は、2本目以降に崩れることが多かったので、1本集中で出場した方が好タイムが出ることが多かった
1本全力で泳ぐとヘトヘトで力が出なかった・・・
持久力がついている場合
1本目はレース感覚を体に覚えさせるために勝てる短距離種目を一本エントリー
2本目に本命種目をエントリー
1本目は70%程度の力で大きく泳ぎ気持ちよくレースを終える。
気持ちが乗った状態で2本目に入れるので、タイムが出やすい
気分よく泳げるおtスタートからゴールまで集中できる
1本泳いでおくと調子が上がり良いタイムが出やすくなります。
持久力がついてきたので、最近はこちらのパターンが多いです
ポイント5 出場種目間隔を考える
競技と競技の間の時間がある程度あることも大切です。
1レースを全力で力を出し切ると次のレースまで休憩が必要です。
大会要項が公表されたら、競技順・各競技の予定時間を確認しましょう。
準備を含め1レースに必要なこと
- ウォーミングアップ
- 召集
- レース
- ダウン
参加する大会にもよりますが、ウォーミングアップ〜ダウンまで1時間以上かかることもあります。
連続する種目にエントリーすると体力的につらくタイムが出にくいです。
ある程度間隔が空くように種目選びをすると良いでしょう
競技間が開く場合、水着を着替えることになります。
再度水着を着る場合、時間がかかるので、着替えの時間も考慮しましょう。
2〜3種目程度のエントリーの場合
開始直後・昼近く・午後 などバランスよくエントリーする
間に食事を取りたい場合、食事から次のレースまで1時間は空けたい。
リレーを含め4〜5種目にエントリーする場合
リレー種目は競技の最初・最後に置かれることが多いです。
リレーを含めて出場する場合、4〜5種目エントリーすることも。
必然的に競技が続くことになります。
間隔が短く食事が取れないことも想定して臨みましょう。
多くの種目に出場することも経験になる
1日5種目出る場合の我が家の構成
- 最初のリレーで試合感をつかむ
- 個人種目1本目を本命種目(次の大会の標準記録狙い)
- 残り1〜2種目をチャレンジ種目(公式記録が無い種目、挑戦したい種目)
- 最後のリレーは気合い(応援もあって意外とタイムが出ます)
それぞれのレースに目的を持ってメリハリをつけると1日集中力を維持できます。
目的を決めることで、上手くいったこと・いかなかったことを親子で振り返ることができ、次の試合につながります。
まとめ 計画的に種目を選び好タイムを狙っていこう
今回は好タイムを出すための種目選びのポイント5選を紹介しました。
まずは、どの種目が楽しいか・どの種目に挑戦したいか子供の意見を聞きましょう。
子供が出たい種目に出ることが長続きの秘訣です。
その上で、次の観点が足りているか親がサポートすることで好タイムにつながります。
種目選びの5つのポイント
- 勝てる種目を選ぶ
- 勝てる距離を選ぶ
- 新たな種目に挑戦する
- メイン種目をどこに置くか考える
- 出場種目の間隔を考える
これまでいくつも大会に出て感じたことが、結局のところ・・・
「勝負に勝てると楽しいからまた頑張れる」
です。
レースに出るのは子供ですが、より良い結果を出すためには、親御さん、コーチのサポートが欠かせません。
「ライバルに勝つ」、「好タイムを出す」ためにはなんとなく泳いでいるだけでは足りません。
子供の成長により、試合の展開・流れを踏まえた種目選びができるよう、最初は一緒に考えていくと良いでしょう。
好タイムを出して大会出場が楽しみになるよう、サポートしていきましょう♪
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