「水泳の大会は1日長いので何をすれば良いのかよくわからない」なんてことありませんか?
本記事では水泳大会観戦の方法がよくわからない親御さんに向けて役に立つ観戦方法を紹介します。
見にいくなら子供にとっても価値のある観戦にしたいですよね。
本記事を読めば何をすれば良いのか、何を持っていけば良いのかなど、大会観戦に関する一連の流れがわかります。
私も最初の頃は「1日長いけど何をすればいいかよくわからず暇」なんてことがしばしばありました。
5年以上大会観戦を続けた結果、どんなことをすれば良いのかわかってきました。
しっかり準備をすることで大会観戦をより楽しむことができるようになりますよ。
子供の成長に繋がる観戦ができる
大会観戦を通じて親子で目標達成できるようになる
大会観戦を通して競泳に詳しくなる
本記事を読んで有意義な大会にしていきましょう。
親子で大会出場の目的を決める
大会に出る場合、選手自身が目標を持って参加すると有意義な大会となります。
コーチと相談しながら決めますが、我が家では親子で種目選考時は出場の目的を必ず決めています。
目的を持つか持たないかで大会中の意識が変わりますし、タイムが変わります。
大会が終わった後の振り返りもできるので、次に繋がります。
目標設定の例
- 目標大会の標準記録を突破する
- 自己ベストを更新する
- 公式タイムを持っていない種目に挑戦する
- 複数種目出場する
ざっくりとでも良いので目標を持って大会に参加すると、それだけで成長の度合いが高まりますよ。
当日朝やるべきこと
大会朝は時間が早いので時間がありません。
準備に漏れがないようしっかり準備していきましょう。
家を出るまで
家を出るまでにやりたいことです。
- 持ち物の準備(選手・保護者)
- 朝ごはんを食べさせる
- 忘れ物の確認(我が家は結構あります)
子供の持ち物確認は必ずしましょう。
荷物が多くなるにつれ、ゴーグル忘れ、水着忘れなど起こります。
会場に着いてから忘れ物に気づくと焦る
出番直前にわかり、購入して対応するということもありました。
大会に集中するためにも忘れ物がないよう、親も一緒に確認するようにしましょう。
会場にて
会場に着いたらやることです。
- コーチ・仲間への挨拶と情報交換
- 観覧用の席を取るために並ぶ
- 会場に入ったらプログラムを購入
早めに会場入りすることで選手やコーチとコミュニケーションを取ることができます。
大会参加の目的や目標タイムを共有することで、大会中コーチがサポートや声がけをしてくれます
冬の大会は会場入場前が非常に寒いのでできるだけ暖かい格好で行くことがおすすめです。
応援時にやること&見ること
1日長いですが、見るところを決めておくとやることがたくさんあります
大会を見にいく場合、こんなところを見ています
アップ練習時
会場に入るとすぐに選手のアップ練習が始まります。
観客席から全体を見ることでわかることをメモしておきましょう
- アップの本数は足りているか
- アップ種目は適切か
- スタート練習を十分行なっているか
公式スタート練習(飛び込み)は非常に混みます。
慣れないとどこに並べばいいのかわからずあっという間に時間が経ってしまいます。
どの辺りに並ぶのか、誰と一緒に行動するかは決めておくと良いでしょう
どんなアップ練習をすれば本番で力を発揮できるか、選手のルーティンができると良いですね。
アップ時のメニューはコーチと相談して決めると良いです。
我が家はコーチと相談しながら本人と一緒に決めました。
アップの順番を決めているので、迷わなくて良いので気が楽になった
アップが上手くいったかどうか親目線で見てフィードバックしてあげると、本人の自信にもつながりますよ。
応援する際にやりたいこと
子供の出番の前・出番でやることがあります。
子供が泳ぐ前の確認・出番でやること
- プログラムを購入して出番をチェック
- 出場する組とコースを確認
- 同じ組で泳ぐ選手を確認
- 出番が近づいたら撮影可能な場所に移動する
- スタートからゴールまで撮影
- 掲示板に表示されるタイムまで撮影
- プログラムにタイムを記録
プログラムは会場で販売されています。
大会にもよりますが1部1,000円程度です。
選手に配られるので、最初のうちは子供から借りて写真を撮って見ていましたが、他の選手をチェックしたり、書き込みをしたいので買うようになりました
見ること
レースが始まったらしっかり見て応援します。
スマホやビデオカメラで記録すると良いでしょう。
動画で泳ぎをチェックします。
ここは見ておきたい10のポイント
- ゴールタイムを確認(目標タイムを切ることができたか)
- ラップタイムを確認(前半と後半のタイム差)
- 飛び込みの反応はどうか
- 飛び込みから浮き上がりはどうか
- ターンのタイミングは合っているか
- ゴールタッチのタイミングは合っているか
- 目指す大会の標準記録までどれくらいか
- 前回の大会からどれだけタイムが伸びたか
- 複数種目出場する場合は狙った種目で記録が出せたか
- ライバル・チームメンバーの泳ぎはどうか
レースが終わったらその場で確認します。
良かった点や改善点などを確認し、すぐに本人にフィードバックします。
レース後、子供が観客席にきたらすぐに動画を見て泳ぎについて確認します。
自分の泳ぎが動画で見れるのは嬉しい
いい点は次のレースにつながりますし、課題は改善して次のレースに臨みます。
選手への声がけ
大会中は知っている選手に声かけするように心がけています。
親が声がけすることで気持ちを楽にしたり、切り替えたりすることができます。
- しっかり見ていることを伝える
- 「スタートの反応がよかった」、「浮き上がりがよかった」、「最後の粘りがよかった」など、タイム以外にも頑張った点をフィードバックする
- 自分の子供もチームの仲間の泳ぎも見て声をかけ、チームで気持ちを上げていく。
- 食事など栄養補給ができているか気にかける
自分の子供だけでなく、チームの子供にも声をかけることで雰囲気が良くなります。
覚えておくと便利な水泳用語
親が覚えておくと便利な水泳用語を紹介します。
親も知っていると選手とコミュニケーションが取りやすくなります。
用語 | 意味 |
---|---|
自由形(Fr) | Freestyle(通称:フリー)。最も一般的な泳ぎ方。四つの泳法の中で最も速く泳げるのが特徴。 |
背泳ぎ(Bc、Ba) | Backstroke(通称:バック)。顔を上にして仰向けになり、腕と足を交互に動かして泳ぐ泳ぎ方。 |
平泳ぎ(Br) | breast stroke(通称:ブレ)。カエルのように腕と足を同時に動かす泳ぎ方。 |
バタフライ(Fly) | Butterfly stroke(通称:バッタ)。蝶が羽ばたくような泳ぎ方です。腕と足を同時に動かし、体を波打たせるようにして進む。 |
個人メドレー(IM) | Individual medley(通称:コメ)。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の順番で泳ぎ、総合タイムを競う種目。 |
他にも選手コースで使う用語がたくさんありますので別に紹介します。
過去のタイム・ベストタイムの確認方法
過去の大会のタイムやベストタイムを知りたい場合はタイムチェックできるサイトを使いましょう
公式タイムを確認できるのはこの2つ
無料:Results of Japan Swimning
無料で使うなら「Results of Japan Swimning」。
ランキング形式で種目ごとのタイムがわかります。
都道府県別・学年別・種目別で表示できるので、ベストタイムを探すと気に便利。
・参加大会別に出場種目・タイムがわかるので直近の出場記録がわかる
・都道府県・学年・種目別にランキング形式でタイムがわかるので、ライバルとの差が一目瞭然
・種目別タイムの推移がわかるので、子供の成長記録となる
・200m種目などは50mごとの順位の入れ替わりもグラフでわかる
スイムレコードと違い、その都度検索する必要があるので一手間かかります。
一方、グラフ形式で見ることができるなど、見た目は素晴らしい。
グラフなど見た目が綺麗なのが好き
スマホでも使えますが、検索や画面表示など、PCで見た方が使いやすいです。
有料:スイムレコードモバイル
選手個人のタイムを詳細に知りたい場合は「スイムレコードモバイル」が使いやすいです。
引用:スイムレコードモバイル
スマホ用サイトです。
出場種目のベストタイムを瞬時に調べることができるので、子供が目指すべきタイムをすぐに共有することができます。
ライバル選手を登録すれば、画面上にライバルを含めたタイムがずらっと表示されます。
ライバルのタイムをチェックして、絶対負けないという気持ちになる
公益財団法人日本水泳連盟公認スマートフォンサイト。
自分の子供だけでなく、友人・ライバル選手などのタイムをチェックできる。
大会速報もあり、リアルタイムでタイムを確認できる。
月額330円。
また、超速報を使えば、開催中の大会のタイムがリアルタイムでわかります。
遠方の大会で見にいけない場合は超速報でタイムや進行状況を見ることができます。
YouTubeで配信している場合、ずっと見ていることができない場合もあります。
超速報で進行状況をチェックしながら、必要なところだけYouTubeのライブ配信を見ると、ピンポイントで応援できるので見逃しもなくなります
過去のタイムを振り返るなど、個人単位で時系列的に確認したい場合にスイムレコードモバイルは便利です。
観戦時に持っていくもの
競泳の大会は1日がかりになることもしばしば。
会場内は湿度も高く蒸し暑い場合もあります。
快適に観覧できるように、大会には次のものを持参すると良いでしょう。
観覧時に持参すると良いもの
- 折りたたみイス
- 長時間座っても疲れにくいクッション
- サンダル
- 携帯扇風機
- 保温・保冷バッグ
- 軽食・飲料
- 雨具
- モバイルバッテリー
- 筆記用具
- カードホルダー
長時間の観覧となるので、食べ物飲み物は必須です。
一口サイズで口に入れられるものを持っていくと便利です。
混んでいる場合など、席から立てないことも想定して荷物を準備して行きましょう
競技順序が空いている場合にできること
1日の大会となると意外と体が疲れます。
出場種目が少なく、種目間に間が空いている大会の場合は休憩時間を作ると良いでしょう。
公共交通機関で行く場合
観戦席が気温や湿度が高い場合は定期的にロビーなどに出て休憩するようにしましょう。
車で行く場合と違い、一日中会場にいることになります。
コンパクトな折りたたみ椅子を持っていると、屋外など人が少ない場所で休むことも可能です。
ビニールシートを持参し暖かい時期は屋外で昼食を取る人も多いです。
場所を取る作業は向かないので、カバンに入る程度のできるものを用意しておくと良いでしょう。
カバンに入るものでできること
- 読める本
- 見られる動画
- 勉強できるもの など
スマホで動画を見ていると通信量がかかってしまうので、あらかじめ家でダウンロードして見られるものを用意していきます。
やることをスマホに入れてしまうと荷物が軽くなって便利ですね♪
自家用車で行く場合
車で行くことができれば、休憩場所として利用することができるので便利です。
自家用車で行く場合にあると便利なもの
- 読める本や動画など
- リラックスできるマットなど
- 折りたたみ自転車で近隣を移動
- 冬場は毛布など
駐車場はいっぱいになりがちで、一度出ると入ることが難しい場合も多いです。
車の中でできることか車を移動せずともできることを用意すると良いでしょう。
私の場合は車の中にミニテーブルを持ち込んでパソコンで作業するので、自分のやりたいこともできて充実した1日となります
時間が空く場合は昼寝をするなど休憩を取ることで帰りの運転も安全にすることができます。
やることを作っていくと、空き時間が長い大会でも快適に過ごすことができますよ。
レベル別大会一覧
大会レベルを知ることで、子供のレベルに応じて出場できる大会、次に目指すべき大会がわかります。
競泳の大会にはどんなものがあるかを知っておきましょう。
入門大会
参加標準記録の無い大会(選手コースなら参加可能)
参加標準記録の無い大会は各都道府県で開催されています。
年2回程度の大会でタイムを伸ばし、標準記録を切ることができると次の大会に出場することができるようになります。
参加標準記録がある大会
出場するために設定された標準記録を突破した選手が出場することができます。
選手コースに入った人は出場できる大会を増やすことが目標となります。
・春季・秋季水泳競技大会
・都道府県選手権大会
・新春水泳記録会
・全国JOCジュニアオリンピックカップ春季・夏季水泳競技大会予選会
中でもJOCの予選会は全国大会への出場権がかかるのでメイン大会と位置付ける人は多いです。
JOC出場を目指して頑張る
・東京スイミングセンター優秀選手招待水泳競技大会(東京都)
・とびうお杯 全国少年少女水泳競技大会(静岡県)
他県の選手とのレースは、普段の大会と違う刺激を受けることができるので貴重な成長の機会です。
標準記録もレベルが高いので、JOCへの足掛かりとなる大会です。
全国大会
競泳選手なら誰もが憧れる全国大会。
全国JOCジュニアオリンピックカップ春季・夏季水泳競技大会
毎年3月・8月に開催されます。
JOCの出場は一流選手の仲間入りですね。
まとめ
大会観戦する場合は、事前準備や当日見るポイントを決めておくことで、質の高い応援をできるようになります。
小学生の子供にとっては大会に出るだけで精一杯。
大会は毎回緊張する
課題や目標を意識して大会の質を高めるためには親のサポートが欠かせません。
観戦して気づいた点を子供にフィードバックすることで次の大会に向けた課題・目標が明確になります。
見るポイントを考えながら観戦するよう変えてから子供の大会に向き合う姿勢も変わりました
貴重な時間を使って大会に出場するのであれば、質の高い時間を過ごしていきたいものですね。
大会観戦を通じて子供を感じながら一緒に楽しんでいきましょう♪
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