スイミング教室に通っていて、選手コースの選手が練習する様子を見ることありませんか?
「うちの子も選手コースに上がれるかな?」と気になることもありますよね。
子供が選手コースで活躍できるようになれば親として頼もしいものです。
選手コースは、レベルの高い練習や大会出場など、通常のスイミング教室とは異なる魅力があります。
しかし、選手コースは誰でも入れるわけではなく、ある程度のレベルに達していることが求められます。
一体、どのような基準で選手コースに選ばれるのでしょうか?
この記事では、スイミング選手コースに声がかかるタイミングや、求められるレベルについて詳しく解説していきます。
選手コースに上がる方法を知らないまま、なんとなく通っていると、声をかけられるチャンスを逃してしまうかもしれません。
この記事を読むことで、次のことが出来るようになるでしょう。
- 選手コースへ声がかかりやすいタイミングがわかります。
- 選手コースに上がるために何をすればいいかわかります。
- 選手コースのメリットとデメリットを理解し、入るかどうか判断をすることができます。
- 選手コースに関するモヤモヤした疑問を解消することができます。
子供の将来を真剣に考えている保護者の皆さんにとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
ぜひ、最後まで読んで、選手コースを目指す際のお役に立ててください。
選手コースの声がかかる時期はいつ?
選手コースに声がかかる時期を紹介します。
こんな方法で調べました
- 選手コースの子供を持つ保護者の方々へ聞き取り
- 複数のスイミングクラブを経験した我が家の体験
- コーチへの聞き取り
選手コースへの声がかかる一般的な時期や、求められるレベルについてご紹介します。
選手コースの内容をサクッと紹介
スイミングクラブによりレベル別に分けられています。
大会で上位記録を狙える選手コースと、その下の育成コースに分かれます。
練習強度や練習量に差を設けているため、最初は育成コースから入ることとなります。
・幼児育成コース
・育成コース
・選手育成コース
・選手コース
本記事では、全てまとめて「選手コース」と呼ぶことにします。
選手コースへの声がかかる時期はいつ?
選手コースは、スイミングクラブによって異なりますが、一般的には、小学生までのうちに声がかかることが多いです。
声のかかる時期を分類
- 年中〜小学1〜2年生
- 小学3〜4年生
- 小学5〜6年生
小学校3年生あたりから、選手数が一気に増えるため、一番声をかけられる時期は②の小学3〜4年生です。
うちの子が通うスイミングクラブも小学校低学年から始める人が大半です
高学年になってから新たに選手コースに入る人は少なくなります。
年少~小学1〜2年生
基礎的な泳ぎをマスターし、練習に積極的に取り組んでいる子供に対して、将来性を感じて声がかかることがあります。
完泳目標で大会出場することも多いです。
年齢が上の選手と一緒に練習するため、練習への取り組み姿勢や基本的な泳法をマスターしているかが重視されます。
小学校低学年のうちに4泳法をマスターは早いです
・通常のスクールクラスで4泳法をマスター
・水泳が好きで練習はほとんど休まない
・選手コースに入りたいという意思をコーチに最初から伝えていた
スクールクラスの進級テストには目標タイムが設けられており、幼稚園のうちは目標タイムを切ることができませんでした。
年中の娘には厳しいタイム設定でした
それでも日頃の練習への姿勢を評価され、年中のうちに選手コースへ上がことを声をかけてもらいました。
バタフライが苦手で進級テストは合格しなかったけど選手コースに入ることができた
休まず普段の練習をし、選手コースに上がりたいことを伝えていたため、早い時期から選手コースに上がることができました。
また、選手コースに入る際に目標タイムを設けているクラブもありますが、我が家が通っていたクラブには目標タイムの設定はありませんでした。
日本水泳連盟の資格級(女子50m 背泳ぎの資格級)
資格級(B区分) | タイム |
---|---|
5級 | 50.80 |
4級 | 52.37 |
3級 | 53.94 |
2級 | 55.52 |
1級 | 57.09 |
初めて出場した大会は50m背泳ぎが1分30秒かかった
資格級の区分に無いくらいのタイムでも選手コースに上がることができました。
なんとか最後まで泳ぎ切って親子ともホッとしたことを覚えています。
スイミングクラブにより選手コースへの基準記録を設けているところもあるので、コーチや受付の方に聞いてみると良いでしょう
2 小学3〜4年生
4つの泳ぎ方をマスターし、タイムも伸びてきた子供に対して、本格的に選手コースを目指すことを勧められることが多いです。
選手コースに向け一番声がかかる時期です。
大会では、小学校3年生から一気に選手数が増えます。
大会上位に名前が出る選手は小学4年生頃までには選手コースに入っていることがほとんどです。
3年生の時にライバルが10人以上増えた
3〜4年生で選手コースに入る選手はそれなりのタイムを出せる体力もついているので、選手コースに入ってからすぐに好記録を出すことが出来る傾向があります。
所属クラブのコーチに聞いてみました
声をかけやすい選手はこんな人
- やる気があり練習を休まない
- 練習に真剣に向き合っている
- 元気がある
- 言われてやるのではなく、自分で考えることが出来る
練習に前向きに取り組んでいることが求められますね。
日本水泳連盟の資格級(女子100m 個人メドレー資格級)
資格級(A〜B区分) | タイム |
---|---|
11級 | 1.27.46 |
10級 | 1.31.11 |
9級 | 1.34.76 |
8級 | 1.38.41 |
7級 | 1.42.98 |
6級 | 1.47.54 |
5級 | 1.51.19 |
4級 | 1.54.84 |
3級 | 1.58.49 |
100m個人メドレーの場合、5級くらいのタイムで大会に出場する子もいれば、11級より速いタイム出す子もいます。
トップ選手に向け集中的に強化を始める選手が出てきます。
うちの子も3〜4年生の時はスピード&持久力練習を集中的に行いタイムを伸ばしました
おかげで各大会で表彰台に登ることができて嬉しかった
速いタイムを出す子は3〜4年生までに選手コースに入り練習を積むことが多いです。
実際の大会でどれくらいのタイムで泳ぐ人がいるかは「Results of Japan Swimming」で確認することができます。
3 小学5〜6年生
スクールレッスンである程度早いタイムを出している子が選ばれることが多いです。
小学校高学年になると、既に低学年から選手コースに在籍している選手が力をつけだしてきます。
大会でも選手コースならではの好記録(ジュニアオリンピックや全国大会)を狙う選手も増えていきます。
・参加標準記録のある上位大会の記録
・ジュニアオリンピックの記録
・表彰台を狙える記録
通常の練習についていき、大会で好タイムを出し、本人が選手コースは面白いと感じるようになるためには、それなりの体力とスピードが求められます。
高学年で選手コースに入る子は最初から泳げる人が多い
スクールで一番上のクラスを卒業し、選手コースに上がる人が何人かいる感じです。
同じクラブでも5年生で1人入り、コツコツ努力しタイムを伸ばしていた子がいました。
所属クラブの中では速い選手に入りリレーに出場したり、得意種目を伸ばすために練習していました。
高学年になると、他の習い事や塾など、色々な選択肢の中から選ぶことになるため、練習を継続できるかがポイントになります
選手コースに入るために必要な3つのこととは?
選手コースに入るためのレベルは、スクールによって異なりますが、一般的には以下のことが備わっていると良いでしょう。
声をかけられるために必要な3つのこと
- 4泳法をマスターしている
- 練習に積極的に取り組んでいる
- 親の理解があり協力的
具体的に見ていきましょう。
4つの泳ぎ方をマスターしている
自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライの4つの泳ぎ方を一通り泳げることが必要です。
選手コースに入ると、4泳法とも泳げる前提でメニューが組まれています。
4泳法泳げる前提で、早いタイムを出すために、筋肉の使い方やトレーニング方法の指導があり、それに基づき、距離を泳ぐことになります。
各種目ともバランスよく練習するので、最低限、泳ぎ方をマスターしている必要があります。
一方、選手コースに入ってから修正できるものもあります。
・速くなるための泳ぎ方
・泳ぐ時の右と左のバランス
・飛び込みのフォーム
最初から綺麗なフォームでなくても大丈夫です。
選手コースに入ってから、泳ぎの形を修正しました。
選手コースに入った時は腹打ちしながら飛び込みをしていた
飛び込みや泳ぎのフォームなど、速く泳ぐために必要なことは教えてもらえるので大丈夫ですよ。
練習に積極的に取り組んでいる
選手コースでは、練習メニューをこなす体力と、継続して練習に取り組む意欲が求められます。
本人のやる気があることが重要視されます。
・距離を泳ぐ持久力練習
・短距離向けのスプリント練習
・筋力アップのための筋トレ
選手コースのコーチは生活の多くを選手のために使ってくれています。
練習指導がほぼ毎日あり、大会が入れば休日も参加。
長期休みの期間は合宿を行ったり、遠方の大会への遠征同行など、負担は大きいです。
コーチが色々見てくれるので嬉しい
どこのスイミングクラブでも選手のタイムを伸ばすために熱を入れて指導をしてくれています。
それに応えるためにも、子供が真剣に練習に取り組む必要があります。
このような姿勢なら選手コースに向いています
- スクールでの練習で、一生懸命練習している
- コーチの話を真剣に聞くことが出来る
- 指導されたことを自分のものにしようと努力する
子供が小さいうちは親も一緒になって考えると良いでしょう。
スクールレッスンの時から真剣に取り組む姿勢がある子は、選手コースに上がっても真剣に取り組んでいますよ
親の理解があり協力的
保護者が選手コースに入ることに理解があることが必要です
選手コースに入ると生活の中心が水泳になります。
スクールとは違ったお金がかかりますし、時間も取られます。
選手コースに入ってから親が協力すること
- 月謝・用具・大会参加など、費用面の協力
- 毎日の送迎
- 食事や体調管理
- 遠征や大会参加に同行
送り迎えの頻度も増えますし、時間も遅くなります。
子供も練習で負荷がかかりますが、親にも負荷がかかります。
ただし、それ以上に得るものは大きいので時間とお金をかける価値はありますよ
スイミングスクールと選手コースの違いは?
選手コースでは、大会に出場して入賞・表彰台に登るために日々練習します。
一番の違いは外部の大会に出場するかどうかです。
選手コースの練習は週5〜6日で行うことが多いです。
選手コースと一般のスクールレッスンの違いをサクッと紹介
選手コース | スクールレッスン | |
---|---|---|
目的 | 大会に出場して好成績を残すこと | 泳ぎ方をマスターすること |
やること | 大会に向け強化練習 | 進級テストに向け基本練習 |
練習メニュー | ・フォーム改善 ・筋力強化メニュー ・持久力強化メニュー | ・バタ足 ・手のかき ・息継ぎ ・25m完泳 |
練習頻度 | 週5〜6日 | 週1〜2日 |
得られるもの | ・大会で勝つ喜び・成功体験 ・ベストタイムを更新する達成感 ・切磋琢磨できる仲間 ・大一番で緊張しない度胸 ・勝負強さ ・礼儀正しさ | ・水泳の楽しさ ・基本的な4泳法 ・風邪をひきにくい健康な体 |
選手コースに入る前は、速く泳ぐためにひたすら練習しているのかと思っていました。
ところが、実際に入ると、選手としての振る舞いや心構えなど、一流選手に向け人としてのあり方を習得できることがわかりました。
「立派な大人に向けて育ってほしい」という親の願いが叶えられた感じがします
選手コースに入るメリット・デメリットは?
選手コースに入ることは、子供の成長にとって大きな転機となるでしょう。
選手コースに入るメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
泳ぎが早くなり自信をつけることが出来る 目標に向かって努力する経験ができる 切磋琢磨できる仲間ができる 大会を通じて度胸が身に付く 自立心が身に付く 体格が良くなりカッコいい 子育てに熱心な保護者同士でつながることができる | 練習時間が長くなる 体力的な負担が大きい 費用がかかる |
ざっくりまとめるとこんな感じ
意識の高い仲間と過ごしながら子供が目標に向かって努力している姿を見ると、選手コースに入って良かったと感じます。
日々努力する子供を見ると、親として応援したくなりますね
選手コースに入る際に保護者が確認すべき点は?
選手コースに入る際に確認しておくことは?
選手コースへの声がかかった時に、確認すべきポイントです。
選手コースに入る前の確認ポイント
- 子供のやる気はあるか
- 選手コースについてける体力はあるか
- 選手コースの練習に参加できる時間はあるか
- 費用面は大丈夫か
- コーチとの相性は良いか
一番重要なのは子供のやる気です。
その他のことは、実際に始まってしまえばなんとかなることが多いですが、本人のやる気だけは周りから変えることが難しいです。
水泳が好きでとにかく速く泳げるようになりたい。
そのために練習は頑張るという前向きな姿勢がある子供が選手コースに向いていると言えるでしょう。
まとめ
選手コースへ声をかけられる時期について紹介してきました。
声をかけられるために必要な3つのこと
- 4泳法をマスターしている
- 練習に積極的に取り組むやる気がある
- 選手コースに入ることについて親の理解があり協力的
これらを意識しながら日々の練習をしていけば、選手コース参加への声がかかることでしょう。
選手コースで練習を積み大会へ参加することは、子供にとって貴重な経験となります。
選手コース入って自身もついたし、上の大会を目指すことが楽しい。
選手コースへ上がることは子供の将来の可能性を広げる第一歩になります。
親子で選手コースを楽しんでいきましょう。
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