子供の練習を観覧していると、他の保護者やコーチが専門的な用語を使っている・・・。
言葉の意味がわからず肩身がせまい・・・。
そんな経験ありませんか?
子供から、今日の練習は「最初に800mのIMオーダーやった」なんて言われてタジタジした経験があります。
言葉の意味がわからないので何と声をかけていいのかわからない。
お父さんと話が通じないからつまんない・・・
とショックを受けられました。
そんな親御さんでも大丈夫です。
本記事では、選手コースの練習や試合でよく耳にする用語を分かりやすく解説します。
これらの用語を理解することで、選手コースの子どもの話している内容がスッとわかるようになります。
・これだけは知っておきたい基本用語
・日々の練習観戦時に使える用語
・大会観戦時に使える用語
用語の意味がわかると更に子供の応援に力を入れることができ、子供と一緒に水泳を更に楽しむことができるようになりますよ。
それではどうぞ。
水泳用語の紹介
これだけは知っておきたい基本用語
水泳観戦に使える基本用語の紹介です。
自然にサラッと使えるようになると、一気に選手コースの親感が出ます(笑)
順に解説して行きましょう。
用語 | 解説 |
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自由形(Fr) | Freestyle(通称:フリー)。最も一般的な泳ぎ方。四つの泳法の中で最も速く泳げるのが特徴。 |
背泳ぎ(Bc、Ba) | Backstroke(通称:バック)。顔を上にして仰向けになり、腕と足を交互に動かして泳ぐ泳ぎ方。 |
平泳ぎ(Br) | breast stroke(通称:ブレ)。カエルのように腕と足を同時に動かす泳ぎ方。 |
バタフライ(Fly) | Butterfly stroke(通称:バッタ)。蝶が羽ばたくような泳ぎ方です。腕と足を同時に動かし、体を波打たせるようにして進む。 |
個人メドレー(IM) | Individual medley(通称:コメ)。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の順番で泳ぎ、総合タイムを競う種目。 |
S1 | style 1。自分の一番の得意種目。例:「エスワンは◯◯」、「スタイルワンは◯◯」 |
半 (〜〜) | 50m種目の略称。100mの半分。例:半フリ、半バック、半ブレ、ハンバタ。 |
1(〜〜) | 100m種目の略称。1フリ、1バック、1ブレ、1バタ、1コメ。200m以上も同様に2(〜〜)。 |
ストリームライン | 体を一直線にして、水の抵抗を少なくする姿勢のことです。スタートやターン直後の姿勢が特に重要。 |
ストローク | 腕の一回の動作。キャッチ、プル、リカバリーの3つの動作の組み合わせ。 |
キック | 足で水を蹴る動作。各泳法でキックの動きは異なる。 |
プル | 水を後ろに掻き出す動作。 |
タッチターン | 壁に手をついてから体を回転させ、再び壁を蹴って折り返すターン。動作が分かりやすく、初心者でも比較的簡単にマスターできる。 |
クイックターン | 壁に手をつけずに、体勢を回転させて壁を蹴って折り返すターン。タッチターンに比べて時間が短縮できる。 |
バケットターン | 個人メドレーなど、背泳ぎから平泳ぎへと泳ぎを変える際に用いられる高度なターン技術です。その名の通り、バケツをひっくり返すような動作から名付けられた。 |
フリーリレー | 全て自由形で泳ぐリレー。 |
メドレーリレー | 背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、クロールの順で泳ぐリレー。 |
中長距離 | 400m以上の中距離種目と、1500m以上の長距離種目を指す。 |
短距離 | 100m以下の短距離種目を指す。 |
水温 | プールの温度のこと。練習時の目安は28°〜30°。大会時は25°〜27°程度が目安。水温が低い方が体が研ぎ澄まされより速く泳ぎやすい。 |
水深 | プールの深さのこと。通常プールは水深1m〜1.5mほど。大会時は水深2m〜。全国大会レベルでは水深3mとなることも。水深が深い方が波が立ちにくいのでタイムが出やすい。 |
日頃の練習観戦時に使える練習や技術に関する用語
日頃の練習に関する用語を覚えることで子供の練習に対する理解が深まり、適切な声がけをすることができるようになりますよ。
コーチから指示に専門用語が含まれていてよくわからない場合があります。
コーチに聞きづらく、何を言われているかわからないまま練習を続けていた・・・
子供に前もって教えてあげると良いでしょう。
用語 | 解説 |
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アップ | ウォーミングアップのこと。ゆっくりとした泳ぎから入り体を温めていく。 |
ダウン | 練習後のクールダウンのこと。軽いストレッチやゆっくりとした泳ぎなどで体を休ませます。 |
ドリル | 基本動作を繰り返し行う練習のこと。例えば、キックだけの練習や、腕の動きを意識した練習など。 |
スカーリング | 水を捉える練習。水中で8の字を描くように手を動かし、前後に進む。 |
インターバル | 練習と練習の間の休憩時間のこと。インターバルの長さによって、練習の強度や目的が変わる。 |
セット | 複数のドリルや練習メニューを組み合わせた1つの単位。例えば、「25m×10本 自由形」など、具体的な練習内容が示されます。 |
セットレスト | 1セットと次のセットの間の間隔。 |
サイクル | 1セットの練習にかける時間のこと。例えば、「100m×10本 1分30秒サイクル」というメニューの場合、100メートルを泳ぎ始めてから、次の100メートルを泳ぎ始めるまでの間隔が1分30秒という意味。速い選手と練習するとサイクルについていけず、休憩なしで泳ぎ続けることになる。 |
チョイス | 好きな泳ぎでOKの意味。自由形、背泳ぎ、平泳、バタフライの中から好きなものを選んで泳ぐ。 |
IMO | IMオーダー。IM(個人メドレー)の順番で一本ずつ泳ぐ。「100×8のIMオーダー」の場合、100mバッタ、100mバック、100mブレ、100mフリーの順番で2セット泳ぐ。 |
イージー・ハード | 泳ぎ一本当たりの力の出し方。負荷の軽い泳ぎと負荷の重い泳ぎを組み合わせてメニューを構成。ハードの練習はきつい。 |
リピート | 同じ練習を何度も繰り返すこと。例えば、「25mクロールを10本リピート」のように指示されます。 |
キャッチ | 水を捕まえる動作のこと。腕を水中に突き刺し、水を後ろに掻き出す動作の最初の部分。 |
プルアウト | 壁を蹴ってターンした後、最初の数ストロークを勢いよく泳ぐことを指す。 |
キャッチアップ | クロールの泳ぎ方の一つ。両腕が前方で一度重なるようにして水を捕らえる泳ぎ方。片方の腕で水を掻いた後、もう一方の腕が前方でその腕に追いつき、両腕が重なるようにして次のストロークへと繋いでいく泳ぎ方。 |
リカバリー | 腕を水面から出して後ろに引く動作のことです。 |
ドルフィンキック | 飛び込み直後や、バタフライのターンなどで使う、体を波打たせるようなキックのことです。 |
バサロキック | 背泳ぎのターンで使う上むきのドルフィンキックです。アメリカの競泳選手、ジェシー=バサロが開発認めこの名前がついた。 |
グライドキック | ビート板などを使わず、体を水平に保ってバタ足をする練習。クロールや背泳ぎなど、他の泳法のキック動作の基礎になる。 |
サイドキック | サイドキックは、体を横向きにして行うキックの練習方法です。主に、呼吸を練習したり、体のバランス感覚を養ったりするために用いられます。 |
アンダーウォーター | 水中でのキックのことです。ターン後の推進力を得るために重要。 |
スイムオフ | 同タイムになった選手が再度泳ぎ、順位を決めること。 |
タイムトライアル | タイムを測るための練習のこと。自分の記録を測ったり、目標タイムを目指したりすることができる。タイムトライアルの練習日は子供の気合いが違う。 |
ドライランドトレーニング | 通称:ドライランド。水を使わない陸上でのトレーニングのこと。筋力トレーニングや柔軟体操などが含まれる。 |
水泳用具に関する用語
選手コースの選手にとって必要となる道具です。
道具の違いを知っておくと子供のレベルに合った練習に必要な適切な道具を選ぶことができるようになりますよ。
どんな道具が必要かがよくわかった
用語 | 解説 |
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ビート板 | キックの練習に使う浮力のある板。腕の力を抜いて、キックの練習に集中することができる必須用具。 |
プルブイ | 足の間に挟んで使う浮力のある道具。腕の動きに集中できるため、プルを練習することができる必須用具。 |
パドル | 手に付けて泳ぐ道具。水の抵抗を増やし、腕の力を強化する効果がある。腕にかかる負荷が強いので、コーチによっては使わない。 |
フィン | 足に付けて泳ぐ道具。キック力を強化し、スピードアップを図ることができる。足への負荷が強いので、コーチによっては使わない。 |
シュノーケル | 水中で呼吸をする道具です。呼吸のために顔を上げる必要がなくなるため、真っ直ぐ泳ぐ感覚や筋力を養えます。選手コースの上級になると使う。 |
練習用水着 | 耐久性が高く、頻繁な練習に耐えられるよう作られています。素材はポリエステルやポリウレタンが多く、塩素に強く、型崩れしにくいのが特徴。 |
大会用水着 | 水をはじきやすく、体のラインにフィットするデザイン。記録向上につながります。素材には、ポリウレタンなどの伸縮性が高く、軽量な素材が使われています。FINA公認マークがついているものが必要。 |
メッシュキャップ | 通気性が良い。髪が乾きやすく、快適に泳ぐことができる。価格は安めなので、練習用に使用することが多い。大会ではシリコンキャップの下にかぶる。 |
シリコンキャップ | 密閉性が高く、水が入り込みにくいのが特徴。水の抵抗が減るのでタイムが伸びやすく、大会では多くの選手が着用しています。 |
セームタオル | 一般的なタオルと比べて、格段に水分を吸収する力が強い。吸収した水分を素早く放出するため、すぐに乾く。繰り返し使用しても吸水力が落ちにくく、長持ちする。 |
ミラーゴーグル | レンズの外側にミラーコーティングが施されており、眩しさを軽減。屋外プールや明るい室内プールで活躍。ミラーなので外から目が見えなくなる。カッコいいので強い選手に見える。 |
大会や記録に関する用語
大会観戦時に登場する用語です。
知っていると大会観戦をより楽しむことができるようになりますよ。
用語 | 解説 |
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GR | 大会記録 Game Records |
RT | リアクションタイム。レースタイムの横に表示されることが多い。スタート音から選手が蹴り出すまでの反応速度を表す。一般選手では0.7〜0.8秒。0.6秒台だと速い。あまりに速いとフライングの可能性。 |
学童記録 | 小学生の最高記録。 例:都道府県学童記録 |
標準記録 | 大会に参加するための最低限のタイム。標準記録のある大会では、標準記録を切れていないと出場することができない。 |
競技役員 | 大会運営に関わる役員。参加スイミングクラブからコーチなどが役員として参加する。競技役員となったコーチはクラブの場所にいないため、コミュニケーションを取るのが大変。 |
Take your mark | スタートの合図。4回笛が鳴ったらスタート台につき、「Take your mark」のアナウンスで飛び込み台の位置につき、機械音でスタート。 |
召集 | 出場種目参加前にレースの組ごとに参加者が呼ばれ確認すること。召集時に召集場所にいない場合、レースに参加することはできないので、慣れない選手は周りのサポートが必要。 |
まとめ 水泳用語をマスターして、子どもの成長をもっと楽しもう!
本記事では水泳観戦に役立つ用語を紹介しました。
水泳の用語ってたくさんあって難しいですよね。
でも、本記事を参考に、少しずつ覚えていけば、きっと子供の練習を見るのがもっと楽しくなるはずです。
水泳の用語を覚えることで、子供の練習をより深く理解できるようになり、適切な声かけができるようになりますよ
例えば、「キャッチが浅いね」や「キックが小さいよ」など、具体的なアドバイスを送ることができます。
また、コーチの指示もより理解しやすくなり、子供もスムーズに練習に取り組めるようになるでしょう。
水泳の用語を覚えることは、子供とのコミュニケーションを深めることにも繋がります。
我が家では、練習後、一緒に今日の練習について話したり、次の目標を立てたりしています。
練習の内容をわかってもらえると話が盛り上がって嬉しい!
同じ目標を共有することで子供と一緒に成長を楽しむことができています。
本記事が、あなたと、そしてお子様の水泳ライフをより豊かなものにする一助となれば幸いです。
用語をマスターして水泳観戦を楽しんでいきましょう♪
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